50代独身無職になりました

50代独身無職。最愛の父の死後、おひとり様の日常。

猫を飼いたい

50代独身無職。


不謹慎かもだけど、最愛の父が天国に
旅立ったらしたかったことがある。

それはーーー
猫を飼うこと。

 

なぜ今まで猫ちゃんを飼えなかったのか?
それは、父が大の猫嫌いだったから。

犬、鳥はOKだけど猫だけはNG。

昭和の家庭、家長の父の意見が一番。
猫を飼う事に許可は出なかった。

それでも諦められないわたしは
「祖母の家の飼い猫を1週間借りる。」
ことで、猫を飼えない夢を誤魔化した。

普段あまり怒らない父が、祖母家の
レンタル猫に対してきつくあたる。

猫たちはそれを気にしなかったけど、
(祖母家にもっと酷い扱いをする人がいた)
そんな父を見るのが正直悲しかった。

今の視点で考えたら、それだけ嫌いな猫を
娘のために1週間でも間借りすることを
許可したのだ。かなり譲歩したんだろう。

そんなこんなで
父の死後、猫を迎えること。は
わたしの生きる希望にもなっていた。

ペットショップは最初から考えていない。
保護猫や近所や知り合いの家で産まれた
なんていう子猫をと考えてた。

そして里親サイトを見てるのだけど。

充分な収入があること。
単身者ではないこと。
保証人のような人がいること。
○○なこと。
××なこと。
△△なこと。
◇◇なこと。

etcetc...

単身、無職、保証人なし。
わたしには無理難題な条件。

条件が必然と厳しくなるのは
わかるんだけどーーー

条件、高くない?
昔でいう3高のような。


年収は~600万円以上でえぇ~
長男以外で義父母と離れてて~

健康で若くて同居してくれて、
子ども2人以上産んでくれる娘で~

相手への求める条件、厳しくない?

しあわせを願うのは当然。親心だ。

ただ、こんなカタチであって欲しい
というしあわせを得るには、
見えない「条件」が突き刺さる。

生涯未婚率。
子どもが増えない現実。

あぶれてるところにはあぶれてるのに、
需要と供給が合わない現実。

...はぁ。

夢がサーッと無くなるような絶望感。
父亡きあとの唯一の希望だったのに。

大丈夫だよ猫飼えないことくらい。
猫好きでも飼えない人もいっぱいいる。


わたしだけじゃない。

鳥も飼ったし、犬も飼った。
猫は飼えなくて憧れだった。

死んだときに
猫を飼いたかったと悔やむかな。

もし悔やむのだとしたら、
拗ねて諦めるのは早いかもしれない。

そんな中、一筋の光が入ってきた。

彼の会社に居ついた野良猫ちゃんが
妊娠して子猫を産みそうで、
その子猫の貰い手を募集してるとか
してないとかの情報が入ったのだ。

いたもたってもいれず立候補した。

数日、ほくほく顔で猫ちゃん
お迎え準備でいろいろ楽しかったけど

なんだか話が通ってないらしく、
しつこく訴えてはいるものの
期待するだけ虚しい気持ちになった。

そのことを友人に愚痴ったら、元保護猫
飼いの友人がもし話があったら通すよ!
と言ってくれたことが嬉しかった。

彼女が飼っていた猫たちも、人づての
ご縁で一生をともにしたという。

彼女は言う。

保護猫の条件が厳しくて、猫の数と
保護する人がマッチングしなくて
飽和状態だってよく聞くよ。

最後の砦って言われてる保護施設の
館長さんがこんなこと言ってた。

いろいろ厳しい条件で譲渡出来ない
ってのも本末転倒だよね。

若くても年取ってても
いつ死ぬなんかわからない。

どうしても飼えなくなった。って時
の保護施設がわたしたちなんだ。

安心して猫を飼って欲しいし、
楽しんでたくさん可愛がって欲しい。

ただ猫を無料で預けて世話してくれる
ところじゃない。身銭を削ってるので、
預かる際に○万円もらいます。と。

これを聞いた時、本物の猫の
保護施設なんだなあと思ったと。


こういう人もいるんだ。
こういう場所もあるんだ。

知れたことに、自分の夢を諦めなくて
いいんだと思えて嬉しかった。


保護猫をお迎えするには
条件に合わないわたし。

世の一般に合わずに生きてるわたし。

家族居たらしあわせ?
仕事して働いてたらしあわせ?
一般的条件満たせばしあわせなん?

しあわせというか安心材料ではある。

しあわせって当たり前に溢れてる時は
気付かないものだったりするけど。

せつなさを満たしたくて
そして私は食欲に走る。


今日はなに食べようかな。
  

いつかわたしにも猫が大好きな
「ちゅ~る」を買う日が来るのだろうか。


あ。
ちゅ~る繋がりで麺にしようか。

今日もいい天気だにゃあ。
人狼ジャッジメントでは猫又希望だよ。