50代独身無職になりました

50代独身無職。最愛の父の死後、おひとり様の日常。

遺品整理その1

50代独身無職。
高齢の父と2人暮らしのおばさん。
父が亡くなったので1人暮らしになりました。

実家の片づけ、遺品整理、不用品処分。

高齢の親世代。
物を捨てられず、物で部屋が溢れてる。

これから親が亡くなった時、実家の片づけが
待ってるかと思うと今から憂鬱。。はあ。
なんていう5、60代さんも多いと思う。

わたしもその一人だった。
父が亡くなる前からずっと悩んでた。

父がやってた家庭菜園の畑は草ボーボー。

支柱に絡まったツタと防虫ネットに、
ちょっとだけ収穫可能なさやえんどう。

父が猫の額のような庭に植えた茗荷は、
我が物顔で天に向かって生えていた。

家のあちこち置かれたプランター
世話をしてくれる主人が居なくなり、
みっともなく枯れている。

父が世話してた花が枯れていくのを
見るのは忍びなく、妙に嫌で
しばらくがんばって水やりを続けた。

父が育ててた植物たちが枯れることに、
こんなに抵抗を感じると思わなかった。

父の生きてた証。
あの姿が無くなってしまうようで。。

だけど虫が沢山ついてしまい、これ以上
どうすることも出来ないと諦めがついて
処分することにした。

 

処分することを決めたら軽くなった。
それだけ負担を感じてたことに、
世話を止めて改めて気が付いた。

父のことは好きだし、
想い出は大切にしたい。

だけど父の残した花や植物たちを、
がんばって世話するのはやめよう。

 

父の良く着てた服、最後にプレゼントした
父の日の枕、いつもはいてた靴。

父への思いと義理人情、
失いたくなかったもの。

それらが枷になってることもある。

もう父は居ない。
わたしが住んでいるのだから
自分の心地良さを優先していい。

そう思いながら、後ろ髪引かれて
処分出来ずに迷ったっていい。

遺品整理は、自分とも向き合うんだな。