父が亡くなる2年前、母が亡くなった。
結婚もしてない。子どももいない。
わたしはひとりになった。
わたしには兄がいる。
同じ市内に住んでる兄が。
兄はほとんど何もしなかった。
父がいよいよ危なそうだと思った時、
ようやくわたしは兄に電話をした。
「お父さんそろそろ危なそうだから、
生きてるうちに顔を見に来て欲しい。」
そう訴えてやっと来たくらいだ。
弱っていく父を一人で
看るのはしんどかった。
けれど兄夫婦2人で頑張っているだろう。
出来るだけ迷惑かけたくなかった。
父も娘のわたしが世話してくれる方が
気楽だと言ってたし、もっと早く兄にも
伝えてたらと思うけど。
それしたところで兄はたぶんノータッチ。
兄がノータッチでも葬儀はさくさく進んだ。
母の時とほぼほぼ同じだから、心配はない。
親戚への連絡が少し面倒だったくらいだ。
母の時の喪主は父。
父の時の喪主はわたし。
同じ葬儀屋さんで任せてひと安心。
時々ふと思い出す。
兄は何もしてくれなかったなって。
正直、腹に怒りを抱え許せなかった。
家族だからって介護が必要な
親を看ることが強制じゃないけどね。
それに父とずっと同居してたのはわたし。
父を最後まで世話するのは自分だと
心に決めていたことだった。
ずっと離れて暮らしてた兄。
問題があって仲が悪いわけじゃない。
けれど兄は、家族の縁は薄いのかも。
なにが一番嫌かって、こんな怒りを
抱えながら兄に言えない自分だ。
...いっそひとりっ子だったら。
兄弟が居ることに腹立たしささえ覚える。
兄夫婦には子供がいない。
当然、わたしにもいない。
これから託せる人はいない。
孤独の中になにか見つかるのかな。
孤独を愛そう!楽しもう!って無理くり
ポジティブにすることもしたくないし、
孤独がネガティブだと決めてる時点で、
なんか世間の正しさに自分を合わせて
勝手に落ち込んでないだろうか。
ただ「そうだよね。そう思うよね。」と
自分に寄り添ってあげようとは思う。
タイトルだけ見ると、乗客を占って
ズバリ当てる!番組かと思うけど違う。
タクシーの運転手がたまたま霊媒師で、
乗客とのやり取りを流すドキュメンタリー。
人の良さそうなタクシー運転手が突然
「霊媒師って信じる?」とカミングアウト。
その後乗客たちを霊視していくのだけど、
本人しかわからないことをぴしゃり☆と
次々言い当てる。
言い当てられた乗客たちは
次々にこんな顔にΣ(º ロ º๑)
それらを観ていると、亡くなった人は
いつでもすぐ傍で見守っているみたい。
亡くなった最愛の人の言葉を聴いた乗客は、
止まっていた時間から前に歩き出すことが
出来る機会があり、心底羨ましいと思った。
そういう類の人にみてもらったことはある。
けれど、誰にでも当てはまるわと
思うほどの眉唾ものだった。
いつか父や母の言葉を
ジョン・トーマスさんのような
霊媒師さんに聞いてみたい。
動画を観たら多くの人は
そう思うのではないかな。
父も母も今、わたしのすぐそばに居て
見守ってくれているのかな。。
そういえば宜保愛子さん。好きだったなあ。
はやともさんも面白いんだよね。