50代独身(元無職)になりました

50代独身無職。最愛の父の死後、おひとり様の日常。

87歳お姉さまの華麗な戦い方

ああ。。
もういくつ寝ると6月か。

なんてことだ。
2024年も半年経ってしまうだなんて。
半年間も無職だなんて。。

と現実に軽いショックを受けた
50代独身無職のおでけけです。


先日、友人たちとお茶をしてきました。

そのお店は昔からある
昭和の雰囲気満載のレトロな喫茶店

不愛想で気の利かないぽっちゃりした
マスター1人でお店を回しています。

独特の綺麗なコーヒーカップになみなみ
注がれた熱々のコーヒーと

手作りのケーキがむちゃくちゃ美味しい
茶店には、田舎町のお姉さま方がよく
お茶しています。

平均的に60代~のお姉さまたちですが、
女子高生のようにたむろっております。

50代のおでけけ、この店では
「小娘」かもしれません。

いつものように友人3人でこの喫茶店
入ると、マスターから満席なので
ごめんなさいと言われました。

友人は「カウンター空いてるから
カウンターじゃあだめですか?」
と聞いてたのですが

マスターは友人の問いを無視。

マスターは
4人掛けに座る若い男性一人客と
2人掛けに座るお姉さま一人客に

空いてるカウンター席へ移動を
お願いするような事は言いません。


この状況を見ていた3人掛けに座ってた
後光輝くおじさまが紳士の対応をして
くださいました。

「僕たちカウンターに移動しますよ」と。

おでけけたち3バカトリオは無事、店内飲食
可能になり、目当ての美味しいケーキセット
を頂けたのです。


わたくしたちは人間に転生して
初めてor3回目くらいの初心者なのでーーー

気の利かないマスターの悪口と、
一人で4人席に座ってる青年への文句を
肴に珈琲をすすり、ケーキをほおばります。

1人で4人席に座ってて
席を移動するとか思わんのかとか。

気がつかんほどの恵まれた
人生で生きて来たのかとか。

自分だったら気にして
その場に居られないだとか。

あの接客で店が潰れないだなんて、
人生イージーモード過ぎるだとか。

前世、マスターはどんな徳を
積んで来たのだとか。


ああ。
飾り気ない正直な自分でいながらの
手作りケーキが旨い、旨すぎる。

心に染み入る。


そんな中、2人組のお姉さまたちが来て
店内でお茶したいと伝えます。

マスターは誰に対しても平等です。
「満席ですみません」と
お断りしていました。

2人組のお姉さまは店内にいる方の
お友達だったようで、断られても
その場でおしゃべりをはじめました。

そしてその後ーーー4人掛けに1人で
座っている青年を見た一人のお姉さま。

相席でいいじゃない。

ちなみにお姉さまが言い出した時点で、
青年に許可は取ってません。

そして青年に
「相席いいかしら?」と言いました。

1人で4人掛けに座ってた青年は
「いいですよ」と答えているのが
聞こえてきました。

時間を経たず青年は店を後にしました。
きっと居づらかったのでしょう。

わたしたち3バカトリオは
小声で文句しか言えない小心者です。

お姉さまの戦い方に
いたく感心致しました。

こんな勝利の仕方があるのだと。

そんなお姉さまたちは
戦ってすらいないのだと。

ただ
あの席空いてるわ。
じゃああそこでお茶しましょう。

と決めただけ。
率直な意図だ持ってただけだと。

勝利の女神
つ、強いッ強すぎるッ!!

こういうドラマ、この喫茶店
毎回に何か起きるのです。

その都度、見習わないととお勉強
させて頂いてるのでやめられない。

力ではない柔和な力。
あるのは意思と図々しさ。

わたしもあんな風になりたい。