50代独身無職になりました

50代独身無職。最愛の父の死後、おひとり様の日常。

愛サレテルという感覚

おでけけです。
今日は肉の日なので2本立てです(謎)



今朝、トイレに起きたついでに
白湯を飲もうとポットのスイッチを入れた。

ピゥウイ~ンンンと
とても小さな機械音が聞こえる。

電気が通った音。
普段は聞こえない。

その音が聴こえた時なぜか

愛サレテルと思った。


誰かに愛されてるとかではなく
普段、感じていないナニカに。

その足でトイレに行き、用を足す。

トイレットペーパー、壁、天井の電気。

わたしの目の前にあるいつもの光景を見て
やっぱり「愛サレテル。」と思った。


親とか子とか、パートナーとかペットとか
誰かに注ぐ、与え合うとかではないもの。

これが淡々とした静寂の中にある
愛という感覚なんだろうか。


人に愛されないと価値がない、
意味がないと思っていた昔。

振り向いてくれない人を追い求め、
自分を良い物に変えようとしたあの焦燥感。

振られないためにただ我慢して耐えていた。
待っているだけだったわたしの過去。

自分は無価値。
を証明するための相手か。

枯れて地面に落ちた花びらのような想い出たち。

...懐かしい。


一杯のお湯を沸かすだけの日常が、
わたしの中にあるカナシミの塊を
溶かしてくれたのかな。。


トイレから戻り、ポットの中の
熱いくらい温まったお湯を数口飲むと

わたしはまた、猫の待つ布団に戻った。