50代独身無職になりました

50代独身無職。最愛の父の死後、おひとり様の日常。

ちゃんとしなきゃという呪い

本当にアンタは糞みそ一緒だね。
と、亡き母に説教されてたおでけけです。

もちろん、実際の糞と味噌は
一緒じゃあありません。

オソマオソマ
オミソはオミソ。

糞味噌一緒とは、簡単に言うと
「だらしない」という意味です。


そんな風に幼少から言われ続け、自覚も
あったおかげで、わたしのラベリングは
「だらしない(ダメな)人間。」で。

※ラベリング※
レッテルを貼る。と似た意味。
こんな人間だというラベルを貼っていること。

当然の流れで
わたしはだらしない人間だから
「ちゃんとしなきゃ!!」が口癖でした。


「ちゃんとしなきゃ...これ以上ダメになったら
ひとりで生きられないのに、人に好かれない。
孤独になっちゃうよ、怖いよ、嫌だよー!!」

そんな恐怖をいっぱい背負い込み、
自分を「ちゃんとした人間に見せる」ため、
努力をし続けていた30、40代。


つ・か・れ・たーッ!!


今のおでけけ、50代独身無職。

仕事、してない。
結婚、してない。
ちゃんとしてない。


朝起きて家の雨戸を開け、ごみをまとめ、
家中の換気。歯を磨き、顔を洗い、
猫と遊ぶ時間を取る。

猫を疲れさせたあと猫のごはんを用意し、
トイレを綺麗にしながら、お茶を煮出す。

毎日ではないけど洗濯、掃除、
庭の手入れと草むしり、風呂掃除。

夏野菜料理を考えてお買い物。
もしくは面倒な時はお弁当。
日用品のお買い物など。

父の一周忌や新盆の準備と連絡。

料理の作り置きと朝兼昼食。
趣味のYoutube鑑賞。

鑑賞に没頭したいが、猫さんのかまって
アピールを相手にしながら1日5回ほど
遊んで疲れさせ、ごはんの時間を管理。

陽が落ちる前に雨戸を閉め、戸締り。
洗濯物を取りこみ、畳んで仕舞って
時にアイロンがけ。

~長いので略~


...え。
意外とちゃんとしてない?

仕事はしてないけど。

お家のこと、ちゃんとやってる。
自分の世話も、猫の世話もしてる。

わたし、ちゃんとしてるじゃん。

もう、ちゃんとしてたのに
ちゃんとしなきゃ!!の呪いにかかって
見えなかったなあ。とふと気づいた。

かと言って、自分のだらしない所も知ってる。

本当は甘えたい依存的なわたしだったり、
お金の計算が出来ないわたしだったり。


母の言ってた
ちゃんとしてないわたしは

ちゃんとしてなくて
孤独を恐れていたわたしは

よくよく見たら
ちゃんとしてるところも沢山あったのだ。


ちゃんとしなくちゃ!!
の口癖は確実に減った。

ちゃんとしなくちゃいけなかった母は
自分に「母としてちゃんとしなくちゃ」
と、呪いをかけていたんだろう。

それを、目の前にいるだらしない娘を見て
とてつもない恐怖を感じていたのかもしれない。

「ちゃんとしなくちゃダメになる。」

これはたぶん、母の呪いで
母の母、祖母の呪いだったんだろう。

愛のような母の呪い。

気付かぬうちにわたしを支配してたけれど、
わたしにもちゃんとしてるところが沢山
見つかったから。

これから少しずつ
ちゃんとしてるわたし。と
ちゃんとしてないわたし。が
仲直りしてくれるといいなと思ってる。


いい女。

自分のことを見つめられて、いろいろ
受け入れて、諦めて、緩められて。

柔らかな雰囲気が勝手に湧き出るような
そんなヒトのことを言うんだろうか。

男性に聞いた「いい女」って
「余裕がある女」だと答えたと言ってた。

余裕がある。かあ。

50代になっていい女というパワーワード
出ちゃってちょっと戸惑ってしまうし、
いいおばちゃんなら浮かぶけれど。

いい女とは違って、余裕があるように
見せてるスカした姿しか思い浮かばない
おでけけであった。

燃えろ、いい女。


www.youtube.com

って、昭和のヒット曲ありましたね。