50代独身無職になりました

50代独身無職。最愛の父の死後、おひとり様の日常。

猫じゃらしと父

朝の5時から猫さんが鳴いて起こすので、
そのままお散歩に出かけたおでけけです。

いやまだ、朝5時だって。。

と思いつつ、家の換気に雨戸を開けた
ついでに庭に出て、エノコログサ
採りに行きました。

エノコログサとは、猫じゃらしのこと。


先日試しに猫さんに与えたら、
目をキラキラ✨させ狂喜乱舞。

どんな猫用おもちゃでも見せなかった
喜びッぷりを目の当たりにし、

エノコログサ=猫じゃらし」の異名は
本物だったことを実感しました。

猫じゃらしは今が旬なようで、
道端や空き地にたくさん自生しています。

「近所の線路わきの道にも生えてたな。」
と、猫じゃらしを求めて歩いたら

朝早く、澄んだ空気と風に
なんて気持ちがいいんだろうと

ちょっとそこまで。のつもりが
気付いたら歩きが止まらなくて。

気温も暑くもなく、爽やかで
人が動き始めていない静かな空間を
もっともっと堪能したくなっちゃった。

道端に生えた猫じゃらし。

草の上で休んでるバッタを見つけて
猫さんのお土産に捕まえたら、

小さな名前も知らない小花たちが
青、ピンク、黄色、オレンジと
色とりどりに咲いている風景に。。

まるで天国のようなこの空間に
溶け込んでいきたくなったのです。


そういえば生前、父が朝のお散歩を
日課にしていたことを思い出しました。

父もこんな風に、朝の心地良い風景に
溶け込んでいたのかもしれない。

父が散歩から帰った時、
色々な花を手に持っていたっけ。


今、わたしは父と同じように朝早く
散歩に出かけ、花を摘んで帰宅する。

そして小さなガラスの瓶に
花を挿し、飾っていく。

玄関、トイレ、仏壇。

小さな花を飾ると、わたしの心に
「♬」←こんな記号が浮かび
上がっていくのがわかるようだった。




父はこの世界からは
いなくなってしまった。

家に帰ると、父の禿げた後頭部が
窓越しに見えて嬉しかったっけ。

もうあの禿げた愛しい後頭部を
見ること出来なくなっちゃったけど

父も愛した日常を追体験をしたような
父を懐かしむ優しい1日の始まりになった。


【お父さんへ】お父さん天国で元気かな。
お母さんと一緒に居るのかな。

...こんなに可愛くてダメな娘を残して
あっという間に母のところに逝くな。

早く逝ってしまった責任取れ。

天国で見守るよりも
金をくれー!!

5000万円
示談金ねー!!


無理難題言っちゃうとね。

お父さんにはかっこよく
生きてもらいたかったんだぁ。。

わたしが死んだら痛くないようにして
ぜったい迎えに来てよね。


ね。お父さん。

だいすき。
あいしてる。