50代独身無職になりました

50代独身無職。最愛の父の死後、おひとり様の日常。

病気はギフトなのかもしれない

50代独身無職、おでけけです。

5月半ばから「子猫のママ」
仕事に就いてから早3週間とちょい。

先日は仏間の障子を見事に破かれた。

築40年越えの和室の砂壁には、
大小様々な猫の爪痕が残ってる。

新築じゃないから、ま・いっか。
と言えるほど人間出来てない。


時々お尻からミルク臭のような
不思議な臭いがお尻からするわ、
猫ニキビで病院に連れて行ったりしてる。

お金はもらえないし逆にかかる
プライスレスという名の業。


そうやって猫のお世話をしていると時々、
亡くなった母との想い出が湧いて来る。


仔猫がわたしの膝に乗り、甘えながら
身体を丸めて寝ているのを見て

...わたしもこんな風に
母の膝で甘えていたなあ。とか。

猫のワクチン後、ご褒美おやつをあげて

...小さい頃、病院の注射が嫌だったけど、
終わったら母はご褒美に美味しいパンを
買ってくれたなあ。とか。

とかとか。

そんなわたしが子猫の母になってみて、
世の中のママさんの100分の一くらい
お母さんのすごさを理解する。

思い出すたびに感謝が溢れる。
育ててくれてありがとう。って。

母が認知症になる前に
母に感謝を伝えたかった。

もう遅いけど。


わたしは40代の時筋腫が発見され、
50代で巨大子宮筋腫&多発性筋腫
持ちになった。

3件医者を渡り歩いたけど、
筋腫でかすぎ&多すぎで
開腹手術をすすめられている。


今はレルミナという高いお薬を飲み、
なんとか痛みや鈍痛を緩和してる。

このお薬は女性ホルモンを抑えて、
筋腫を小さくする半面、副作用で
更年期症状が出てきてしまう。

妊娠出来ないのに妊婦みたいな
わたしのお腹は、鈍痛や圧迫感を
抱えながらなんとかやり過ごして来た。


先日、薬の副作用がきつくて飲むのを
止めたら、お腹の筋腫たちが一斉に
息を吹き返してしまった。

鈍痛と圧迫感と不安で眠れず、
頼る人もなくどんどん孤独に陥った。

...自ら死を選ぶ人たちの気持ちも
100分の一くらい理解してしまって


隣でいびきをかきながら寝る彼の背中に

わたし怖いよ
わたし不安だよ
お腹痛いよ
助けて

と言いたくても言えず

大丈夫、なんとかなると励ましたり
絶望したり、メンタルがきつかった。

だけどあまりにも限界だったみたい。

彼が少し目を覚ました時
「お腹…痛いよう」と言葉を発し、
堰を切ったように泣いてしまった。

彼は「気づかなくてごめん」
と抱きしめてくれた。

それから気持ちが落ち着き、結果また
薬を再開したら筋腫も落ち着いた。


もしかしたらわたしのこの巨大筋腫は、

人に弱みを見せられず、一人でなんとか
頑張ってしまいやすいわたしへの
...ギフトなのかもしれない。

苦痛と不安を抱えきれなくなれば、
辛さを素直に吐き出せないから。